新型ロケット「ファルコンヘビー」火星目指し打ち上げ!米SpaceX社

Engadget 日本版

近年、宇宙開発関連で衛星用・輸送用ロケット開発のニュースが多く取り上げられています。

今回は、アメリカの民間会社SpaceXの大型ロケット「ファルコンヘビー」が、日本時間2月7日午前5時45分にフロリダ州のケネディ宇宙センターから初の打ち上げを実施して、無事に試験発射されました。

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ファルコンヘビーとは世界最大の輸送能力を持つロケット

アメリカの宇宙ベンチャー企業スペースX社が開発した、「ファルコンヘビー」は「ファルコン9」ロケット3機を束ねたような構造をしており、低軌道に約64トン、静止トランスファ軌道に約27トン、そして火星に約17トンの打ち上げる能力があるとのことです。

そして、全長は70メートルで全幅12.2メートル。なんと27基のエンジンを搭載され、ジャンボ機18機分の出力を持ち、現役では“世界最強”と言われています。

輸送可能な重量は64トン近くになるそうです。これはボーイング737型機の最大離陸重量にほぼ匹敵。

スポーツカーが宇宙を疾走する

この「ファルコンヘビー」の先端部分には、輸送能力を実証するために、イーロン・マスクCEOが経営する電気自動車大手テスラのスポーツカー「ロードスター」が積まれており、計画通りならばロードスターは地球と火星の公転軌道を往復するホーマン遷移軌道へと入り、永遠に宇宙を走り続けることになるそうです。

赤いテスラ「ロードスター」に乗った”スターマン(宇宙服を着せたマネキン人形)”を捉えるためにカメラが3台取り付けられており、青い地球を背にしてに宇宙で車を走らせているようなイメージで映像が映し出されていました。ナビ部分には小ネタで「DON’T PANIC」の文字が表示されています。

このような仕掛けは、民間企業ならではですね。

自動でブースターロケットが戻ってくる

スペースXはコスト削減の目的でロケットの再利用を推進しており、ファルコンヘビーを構成するロケットブースターのうち2基は「ファルコン9」を再利用。中央ブースターには新しいロケットを使用したそうです。

また、切り離されたロケットブースターは回収可能で、発射台へと帰還することができます。ロケットブースター2基は、発射台へ同時に垂直の状態で着陸させることにも初めて成功しました。

3基目のブースターは、海上でドローン船の上に着陸させる計画です。回収された3本のブースターは、今後再利用されコストが削減されます。

まとめ

日本では、2018年2月3日の世界最小となる「SS-520」5号機が鹿児島県の内之浦宇宙空間観測所(同県・肝付町)から打ち上げられたニュースが記憶に新しいと思いますが、今回は“世界最強”の貨物ロケットが打ち上げられました。

これからも、ますます競争が進んでいく宇宙開発は、話題になるたびにロマンを感じます。